JIS Z 8101では、品質とは「品物又はサービスが、使用目的を満たしているかどうかを決定するための評価の対象となる固有の性質・性能の全体」と定義されていました(現在、廃止)。
品質の表現
品質は、「良い・悪い」との感覚的な形容詞を用いて表現されることが多いのですが、可能であるなら、本来は、製品・材料等がもっている特性を前提とし、数値で表されるべきものです。
例1) 鋼材: 太さ、長さ、径、強度、
例2) 電球: 明るさ、消費電力、寸法等
過剰品質
品質を表現する言葉に「過剰品質」という言葉があります。過剰品質とは、製品やサービスの品質水準が、要求される水準と比べて高いことを指し、提供側からすると、コストに見合わないことを言います。
つまり、品質とコストには密接な関係があるといえ、「使用目的を満たしているかどうか」との定義は正にそのことを指していると言えるでしょう。
コストが高いと、不適合品がゼロであっても品質が良いとは言えないようですネ
QCD
仕事の基本にQCDという考え方があります。
1.Quality : 品質
2.Cost : コスト
3.Delivery: 納期
品質だけを管理し、コストや納期を考慮しないことはありえません。品質管理は、QCDがバランス良く調和されていることが前提だと言えます。
上記のことを捉え、品質について再度検討しては如何でしょうか